2019年のドラフト会議も無事に終了いたしました。
今年のドラフトの目玉となる佐々木朗希投手の交渉権を獲得できたことで良いドラフトになりましたね。
ただ、佐々木朗希投手の反応は何とも言えません。地元東北の楽天など行きたい球団があったのかもしれませんが、12球団okと明言していたので心配はないでしょう。
4球団競合での当たりくじを引き当てた井口監督は流石でした。
ドラフト1位は4球団競合となった佐々木朗希投手(大船渡高校)
1位で交渉権を獲得したのは、事前にドラフト1位指名を公言していた佐々木朗希投手です。
4球団からの指名、4球団競合ということで、今年の最多指名選手となりました。
魅力はもちろん、高校生でありながら160キロを超える速球を投げ平均球速は150キロを超えるなど素材は完璧です。身長も190cmと申し分ありません。
そのため、日本を代表する投手になる可能性を秘めています。
「ロッテに入団して良かった」と思ってもらえるようにしっかりと育成し、ロッテの顔となる投手になっていただきたいですね。
近年では種市投手や二木投手、岩下投手など高卒の投手が育っています。
佐々木朗希投手もそこに入るとなるとこれからが楽しみですね。
ここら辺の、若手の球が速いピッチャーがロッテの投手陣を引っ張るようになってくれれば魅力的になるでしょう。
2位:佐藤都志也選手(東洋大学)
2位指名は大卒捕手の佐藤都志也選手です。
ロッテは現時点で捕手が、
- 細川選手(39歳)
- 吉田選手(28歳)
- 江村選手(27歳)
- 柿沼選手(26歳)
- 田村選手(25歳)
- 宗接選手(25歳)
このように固まってしまっています。
最年長の細川選手の次が28歳の吉田選手と開きがあり、20代半ばの捕手が5人となっているため次の年代のキャッチャーを獲得する必要がありました。
ドラフト前には他の捕手の名前も挙がっていましたが、ロッテの2巡目まで佐藤選手が残っていたため指名することとなりました。
走攻守に優れたバランスの良い選手ということなので、即戦力としての活躍も期待しています!
3位:髙部瑛斗選手(国士舘大学)
3位では大卒外野手の髙部瑛斗選手を指名しました。
ロッテでは捕手に加えて外野手も世代交代がうまく進んでいません。
主力となる荻野選手・角中選手・清田選手は30代となっていて、3人ともFA権を獲得していることも考えるといつまでも頼っているわけにはいきません。
2018年のドラフトでは高卒の藤原選手・山口選手を獲得しましたが、1軍で活躍するにはまだ時間がかかりそうです。
その間の世代もなかなか結果を残せていないため、20代の若い外野手を獲得する必要がありました。
そんなわけで髙部選手には確実に活躍してもらわなければいけません。
ミート力も高く足もあるということで、ロッテらしい俊足巧打の外野手として将来的には今シーズンの荻野選手のように1番に定着してほしいですね。
残念ながらロッテの外野手の層はそこまで厚くないため、即戦力としての活躍にも期待しています。
4位:横山陸人投手(専修大学松戸高校)
4位指名は専修大学松戸高校出身、地元枠として期待される横山陸人投手です。
MAX148キロのサイドスローピッチャーということで、素材としては十分な力を持っています。
高卒のためまだまだこれから伸びるでしょうし、先発・中継ぎどちらの起用も考えられます。
即戦力としての獲得ではないと思うので来シーズンの1軍での登板は無いかもしれませんが、下位指名の高卒ピッチャーがロッテではどんどん出てきているため長い目で見て期待しています。
5位:福田光輝選手(法政大学)
5位指名は大卒内野手の福田光輝選手です。
守備位置はショートで、特に守備の上手さが評価されているようです。打撃も悪くないみたいですね。
ロッテはなかなか正遊撃手を固定できず、他球団と比べられてしまうとショートの打撃守備ともに劣ってしまっています。
福田選手には、その正遊撃手争いに入って早いうちからアピールしてほしいですね。
もちろん将来性を見て獲得したということもあるでしょうが、やっぱり今のロッテには即戦力のショートが必要です。
強肩を活かした守備で1年目から活躍していただきたいですね。ゆくゆくはチームを引っ張る選手にもなっていただきたいです。
5人を指名したロッテの2019年の支配下ドラフトのまとめ
ここまでが支配下ドラフト、本指名の選手5人です。
高卒2人、大卒3人で
- 投手 2人
- 捕手 1人
- 内野手 1人
- 外野手 1人
とバランスが良かったですね。
今年のドラフトの指名は5位までとなりやや少ないかなとも思いますが、今年は戦力外の選手があまり多くありませんでした。
今シーズンは支配下登録から育成選手への変更となる選手もいるため、枠に少し余裕を持たせることになるかもしれません。
それに、まだ日本シリーズもこれからなので選手の出入りがあるでしょう。これからの動きを待ちましょう。
ロッテの育成ドラフト:本前郁也投手、植田将太捕手
そして育成ドラフトでは、育成1位で大卒投手の本前郁也投手・育成2位で大卒捕手の植田将太選手を指名しました。
そのため今年のドラフト全体では7人指名ということになります。
本前投手は素材型の左腕投手とのことです。
ロッテの2軍には大隣コーチがいるので、左腕の投手が入ってくるのはやはり楽しみですね。
大隣コーチが来てから若手の左腕投手が急に良くなって、「ロッテは左腕が育たないチーム」ではなくなりました。
本前投手も2軍で結果を残して支配下登録を勝ち取っていただきたいです。
大卒捕手の植田選手もこれからが楽しみな選手ですね。
身長180cmと体格が良く、キャッチング技術も高いようです。投手に思いっきり投げてもらうためには、ボールを後ろに逸らさないことがとても大切です。
今シーズン頭角を現した柿沼選手も「育成ドラフトで獲得した大卒捕手」ということで同じように期待してしまいますね。
支配下を勝ち取って、1軍で投手陣を引っ張っていくようなキャッチャーになって欲しいですね。頭数を揃えるだけのキャッチャーになってはいけません。
2019年ドラフトの評価とまとめ
今年もドラフト1位で競合する選手を指名し、当たりくじを引き当てて交渉権を獲得したということで良いドラフトになったことは間違いないでしょう。
ただ、欲を言えば高卒捕手と即戦力の中継ぎ投手も欲しかったですね。
先ほどのドラフト2位の佐藤捕手のところで書きましたが、ロッテの捕手陣は年齢が固まっています。
最年長の細川選手が39歳で1人だけ離れていますが、それ以外の捕手では25歳から28歳までに5選手がいる状態です。
そのためドラフトが始まる前から「捕手を2~3人取る」という記事が出ていたように、次の世代の捕手を準備しなくてはいけません。幸いなことに今年は捕手が豊作な年でした。
そういうわけで高卒捕手を指名すると思っていましたが、育成を含めて大卒捕手2人という形になりました。
もしかしたら来年のドラフトで取りたい高卒捕手がいるのかもしれませんね。来年に持ち越しということであれば大きな問題ではありません。
そして、即戦力の中継ぎ投手ですね。
今シーズンは後半戦を中心に中継ぎが安定せず、試合終盤で逆転されたり勝ち越されたりする試合をたくさん見てきました。
それに加えて、クローザーを務めていた益田投手がFA権を獲得していることを考えると中継ぎの補強はすぐに行わなければいけません。
ドラフトで即戦力となる中継ぎ投手の指名が無かったということは、他の形で補強するしか選択肢はありませんね。
来年も同じ中継ぎのメンバーで1年間戦うことはリスクしかありません。
そうなってくると助っ人外国人を取ってくることが最初に頭に浮かびます。
FAでの獲得の可能性が無いとは言えませんが、中継ぎ投手をFAで取ることはあまりないでしょう。
他球団を戦力外になった選手にセットアッパーを任せることはできません。
来年も、例年通り獲得した外国人の中継ぎ投手が活躍してくれないとなるとどうしようもありませんね。
ロングリリーフとしてチェン投手が貢献してくれていますが、やはりセットアッパー・クローザーを任せられる力のある投手を今年こそ獲得していただきたいです。
せっかく毎年のようにくじを当てて良い選手を獲得したとしても育たなければ意味がありませんし、チームの穴を埋めるためにも外国人助っ人の的確な補強をしていただかなければいけません。
今年のドラフトは即戦力というよりは、将来性のあるドラフトになりましたね。
そのため、今回のドラフトによって来年急にチーム力が上がるわけではありません。少なくとも来シーズンはドラフト以外の補強の部分が大きく影響してきます。
少し話がそれてしまいましたが、ドラフトの評価というのはすぐにできるわけではありません。
特に今シーズンは高卒・大卒の選手のみを指名しているため、今年のドラフトの結果が出るのはまだ先のことです。
高卒の楽しみな選手をたくさん指名しているので、近い将来にこの「2019年ドラフト」がたくさんの勝利に繋がっていってほしいですね。
もちろん目指すのは優勝です。来年もそれ以降も…
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