前回の教習(Part7)はこちら

前回は、MTでの免許を取っている人のAT車を紹介しました。
今回は項目が少し多く、教習の内容は
- 通行位置の選択と進路変更
- 障害物への対応
- 標識、標示に従った走行
- 見通しの悪い交差点の通行
というようなものになります。
おそらく教習回数は10回目、11回目ぐらいになると思いますが、MT・ATでもペースは変わってきます。
それに、MTで教習を受けている人はAT車での教習での内容に含まれているかもしれません。
そして、この中で一番大変なのは通行位置の選択と進路変更の項目です。
では一つずつ詳細に説明していきます。
通行位置の選択と進路変更と安全確認
「進路変更なんてウインカー(方向指示器)を出すだけじゃないの」と思う方もいるかもしれませんが、半分正解で半分は不正解です。
進路変更は曲がりたい方向にウインカーを出すだけではなく、それに付随して安全確認も行う必要があります。
実際に教習所を卒業して免許を取ったらここまで丁寧にやる人はいないと思いますが、修了検定や卒業検定で安全確認を怠ると減点されてしまいますので、やり方を覚えて確実に行いましょう。
所内は狭いので教官がどの辺りで合図を出すかを教えてくれます、その場所を覚えるのが確実です。
目安としては進路変更の30mから進路変更の動作を始めます。
- ルームミラー、サイドミラーの順番で後方の確認をします。
- それぞれのミラーで安全が確認ができたら、曲がりたい方向のウインカーを出します。
- ウインカーを出したら目視で後方を確認して一息置いてから左折なら車線の左(縁石)の方、右折なら中央線の方に車体を寄せます。
- 十分にスピードを落としてから曲がります。どこを通って曲がっていくかは道路の目印を見るか、教官の指示を聞いてください。
曲がっている途中にウインカーが消えてしまったらすぐにつけ直してください。
それに加えて左折のときは「巻き込み確認」というものを行います。
実際の道路で左折をするときに、歩行者や二輪車などの巻き込みを防ぐために行います。
巻き込み確認は曲がり始める少し前に左側と左後方を目視で見て、歩行者や二輪車が来ていないことを確認します。
教習所内では、基本的に歩行者や二輪車が内側から追い抜いてくることはありませんが、もちろん左折の際には毎回行いましょう。
この巻き込み確認は忘れがちなので確実に行うようにしましょう。
修了検定、卒業検定で怠ってしまうと減点になります。
三角コーンなどの障害物への対応
教習所内の障害物は、教習のために置いてある三角コーンや停車している他の車のことを示していています。
路上では、路駐している車や車道を走る自転車などがあります。
避けるときには先程と同じようにバックミラー・サイドミラーでの確認をして、合図を出して…という流れと同じです。
進路変更とほとんど同じ流れで行います。
進路変更と唯一違うところは、障害物を避けたあとに自分の車線に戻る必要があるということです。
障害物を完全に追い抜いたら後方の確認をしてからウインカーの左合図を出し、目視で左側・左後方を確認し左の車線に戻ったら合図を消す。
これだけですので、進路変更の流れを覚えておけば問題もありません。
一つ注意点を挙げるのであれば、急ハンドルを切らずにゆっくりと曲がっていくようにすることです。
標識標示に従った走行「止まれ」
教習所内に置いての標識・標示に従った走行は、止まれの文字とマークを見落とさず一度完全に停止することです。
MT車ではクラッチを一度踏み込んでまた発進の動作を行う手間は増えますが、そんなに大きく変わることではありません。
注意点は完全に止まることです。
じりじりと前に進んでしまったり、一瞬しか停止しないと注意されると思います。
そのため、完全に止まって3秒ぐらい待ってから左右の安全確認をして進んでいくという気持ちでいれば問題ありません。
路上に出ると他にも色々覚えなければいけない標識があるので、学科教習で覚えておきましょう。
そして、止まれ・一時停止の見落としをしないよう注意しましょう。
見通しの悪い交差点の通行
見通しの悪い交差点というのは、ブロック塀などで左右が非常に見にくくなっているような交差点です。
僕が通う教習所では、低木などで交差点の先が見にくくなっているという障害になっていました。
教習所によってどのような感じ見通しが悪くなっているかは分かりませんが、どんな形でもやることは変わりません。
見通しの悪い交差点に差し掛かったらスピードを落として少しずつ車を前に進めて、左右から車が来ていないと判断できたら曲がるというだけです。
少し前傾姿勢になり、できるだけ先を見れるようにしましょう。
ATの場合は低速で、MTの場合は断続クラッチ(Part5を参照)を使います。
MTの方で断続クラッチがあまり得意ではないという方は、一度交差点の前で停止をしてから断続クラッチを始めるようにするとやり易いです。
終わりに「進路変更の手順・安全確認を忘れないように」
教習内容は多いですが、このときに進路変更の手順をしっかりと覚えてしまいましょう。
路上教習でも進路変更の手順はしっかりやらないといけないですし、教官の方からも復習して覚えておくようにと言われるはずです。
進路変更での安全確認や巻き込み確認を怠ってしまうと検定では減点となってしまいます。
自分でしっかり確認していると思っていても、教官から見て安全確認しているように見えなければそれも減点となってしまいます。
少し大げさぐらいのイメージで安全確認を行いましょう。
自動車教習所日記Part9はこちら

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